itとthatの使い分けをマスターしよう!


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ItとThatの使い分けを教えてください。まず、例としては「何だって?」の意味で聞くのが、 「What is it?」「What was that?」、「いいね!」の意味では、「It’s so good.」「That looks good.」他には、「It’s a hassle.」「That sucks.」などです。

 

どちらも「それ」という意味で会話の中で頻繁に使われますが、どのような表現のときどっちを使うのが正しいのか、使い分けがよくわかりません。

 

なにか決まりなどがあったら教えて頂きたいです。 よろしくお願いします。

文章全体を指すか、文章内の特定のモノを指し示すのかで使い分けましょう!

 

it」と「that」の細かい部分を説明すると、「itは人称代名詞」で「thatは指示代名詞」で~のように細かーい説明が必要になってしまうので、今回はざっくり違いを解説していきます!

 

it」と「that」は一般的に、「文章内の具体的な何かを指すか」もしくは「文章の全体を指すか」で使い分けます。

 

it」は文脈の中の具体的な何かに対して、言葉の繰り返しを避けるために使われます。

 

that」はその文脈全体に対して使われます。

 

例で解説してみましょう!

 

例1) 「I have something to tell you.」

    (アナタに言いたいことがあるの)

 

この文章に対して「What is it?」と答えると、「it」は「something」の代わりとして機能しているので「What is 『something』?」となり、「言いたいことって何?」という意味になります。

 

しかし「What is that?」と答えると、「that」が文全体を指すので「What is 『I have something to tell you?』」となってしまい、「あなたが言ったことって何?(なんて言ったか分からない)」というニュアンスになってしまいます!

 

例2) 「I think this word is misspelled.」

    (この単語って書き間違いだと思う

 

この文章に対して「That’s right.」と答えると、文章全体を肯定するので「その通り!(その単語は書き間違いだよ)」という意味になります。

 

しかし!これを「It’s right」と答えると、「it」は文章の中でも「word」の部分だけを指してしまうので、「『word』 is right.」つまり「その単語のスペルは正しいよ」となり、全く逆の意味になってしまいます!

 

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このように「it」と「that」の使い分けは意外と繊細です。

まずは「it」は「それ」、「that」は「あれ」と訳してしまう癖を直し、前後の文章や会話から何を指しているのかを把握できるようになりましょう!